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被災地での教訓を生かした防災と外国人との共生を考える




こんにちは、外国人雇用アドバイザー日亜ブログです。


日本は地震、台風、津波、火山噴火など、多種多様な自然災害が頻繁に発生する「災害大国」です。


今年の元日、能登半地震が発生したのは記憶に新しく、

非常事態の中で言葉が通じないのは、外国人労働者と日本人両者とって大きな不安要素。


  • 「災害時、外国人の方とどう関わるのがいいんだろう?」 

  • 「外国人労働者の災害時の安全をどう守ればいいんだろう?」

  •  「普段からのコミュニケーションが防災にもつながるのかな?」


特に災害時に適切な対応が求められる場面では、言葉の壁や文化の違いが大きな課題になることもありますので、外国人労働者と日常的に接する中で、こうした悩みを持つ方も多いのではないでしょうか。

今回の記事では、能登半島地震を受けて石川県七尾市と能登町が行っている外国人との防災対策の取り組みについて詳しくお伝えします。


記事を読むとわかること

この記事を読むと、以下のポイントが明らかになります。


  • 外国人住民との日常的なコミュニケーションが防災時にどう役立つか

  • 外国人住民との効果的な防災訓練の進め方

  • 多文化交流を通じた防災力の向上方法


では、それぞれの取り組みについて詳しく見ていきましょう!




目次


  1. 被災地から学ぶ、外国人住民との防災・共生の取り組み


  2. 防災と共生のポイント:外国人住民と共に築く安全な地域

2-1:双方向の「相互理解」で伝える防災情報

2-2:外国人住民が参加できる防災訓練の実施

2-3:日常の多文化交流を通じて防災力を高める


  1. まとめ:外国人住民と共に築く「防災力ある地域」





1. 被災地から学ぶ、外国人住民との防災・共生の取り組み



能登半島地震で浮かび上がった課題

今年の元日、石川県能登半島で発生した地震は、地域の日本人・外国人住民に多くの影響を及ぼしました。

特に、外国人住民に対する情報伝達や支援が不十分だったことが課題として浮上しました。

市国際交流協会の大星三千代理事長は「普段からのつながりが非常時の備えになる」と強調。

七尾市と能登町では、こうした教訓をもとに、外国人住民との連携強化を目指した活動が行われています。

11月3日には、インドネシア出身の技能実習生が集まる交流イベントが開催され、造船所や介護施設で働く約40人が参加。

「イカの駅つくモール」の観光や海岸での弁当、インドネシア国歌の合唱などを通じて親睦を深めました。

参加者からは「地域にこんなにインドネシア人がいるとは知らなかった」との声もあり、外国人が安心して暮らせるためのセーフティーネット構築が、いかに重要かを改めて再認識した機会となりました。





2. 防災と共生のポイント:外国人住民と共に築く安全な地域


2-1. 双方向の「相互理解」で伝える防災情報


外国人住民が持つ防災知識や経験は、母国の状況に基づいているため、日本の災害対策とは異なる場合が多いです。そのため、以下のような双方向のコミュニケーションが重要になります。


  • 母国語での防災案内の準備:日本語が苦手な外国人のために、母国語やシンプルな日本語での情報発信が有効です。

  • 絵や図解でわかりやすく伝える:日本語がわからなくても直感的に理解できるよう、ビジュアルを活用します。



2-2. 外国人住民が参加できる防災訓練の実施


災害時に備え、外国人住民も参加できる防災訓練を定期的に行うことが重要です。例えば、次のような方法が効果的です。


  • 企画段階から外国人も参加できる訓練を目指す

  • 外国人住民から意見を集めて、より実践的な訓練にする

  • 同時に被災リスクが低い地域とも協力し、災害時の受け入れ体制を整える


こうした訓練を通じて、お互いの連携を深め、「災害時の助け合い」がスムーズになります。



2-3. 日常の多文化交流を通じて防災力を高める


防災は特別な場面に限らず、日常生活の中で意識を高めることも重要です。以下のような取り組みを進めることで、外国人住民も地域社会の一員として貢献できるようになります。


  • 外国人住民を地域の「防災リーダー」として育成

  • 入管法等を踏まえて、ニーズと資源を常に認識する

  • 変化していく地域防災の取り組みにも注目し、他機関との連携


こうした活動を通じて、外国人住民も地域の一員として役割を持ち、「共に備える地域づくり」を進められます。




まとめ:外国人住民と共に築く「防災力ある地域」

日常の小さな交流から災害時の大きな支え合いまで、外国人住民と共に取り組む防災は、地域全体の安全と安心を高める鍵となります。

一緒に備えて、より強いコミュニティを築くことが大切です。




参考文献



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