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高山市で開催された「やさしい日本語講座」とは?

【本日12月8日(日):ピックアップニュース!】

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《概要》

外国人技能実習生の増加に伴い、

職場や地域での円滑なコミュニケーションがますます重要になっています。


2024年12月1日、高山市で外国人雇用企業の日本人従業員向けに

「やさしい日本語講座」が開催されました。


この講座は、外国人がより働きやすい環境を整えることを目指し、

伝わりやすい日本語の使い方を学ぶ内容でした。


高山市民文化会館で行われ、19名が参加したそうです。

高山市では、ここ5年間で外国人住民が約300人増え、約1,200人に達しています。


その多くが技能実習生であり、地域の労働力として重要な役割を果たしています。



◉やさしい日本語とは?

やさしい日本語は、難しい単語や複雑な文法を避け、

短い文や平易な言葉で伝える工夫のことを指します。


例えば、「書類を提出してください」という指示を

「この紙を持ってきてください」と具体的に簡単に言い換えることなどが例です。


「やさしい日本語を使おう 高山市が外国人雇用企業に講座」(中日新聞 12月2日の記事)


【開催報告】日本人従業員向け「やさしい日本語講座」~その日本語、ちゃんと伝わっていますか?~)



「やさしい日本語」は、阪神・淡路大震災を契機に始まった取り組みです。


当時、多くの外国人が日本語の難解な情報にアクセスできず、

災害時に重要な情報を得られない状況が問題視されました。


その反省から生まれたやさしい日本語は、災害時の緊急対応だけでなく、

日常の職場や地域社会においても非常に有用です。


今回の取り組みから、「伝わる日本語」を意識することで、

相手への配慮が深まり、多文化共生を具体的に実現できると感じます。


筆者は日本語教育も担当していますが、技能実習生は一生懸命に日本語を学びながら、

日本社会に適応しようとしています。

技能実習生が働きやすい環境をつくるためには、言語の壁を少しでも低くすることが重要です。


そのためには、日本人側が積極的にコミュニケーションを工夫することも求められていると感じます。


やさしい日本語は、単なる言語の簡略化ではなく、

互いを理解し、助け合う社会を築くための一歩です。


職場や地域、そして災害時に役立つこの取り組みを、私たち一人ひとりが意識し、

活用していくことで、より良い共生社会を目指していきたいものですね!



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